ポケモンカード自体は面白いルールのゲームだし好きですが、コンテンツを管理しているポケモン公式に対しては去年の毎月新弾が発売されたあたりから不信感がどんどん大きくなってきてるので、どんなところに不満があるか言語化したいと思います。

(ひたすらこういうところが嫌だ、って内容になるので見たくない人はブラウザバック推奨)


・トレーナーズウェブサイトが使いづらい(使い慣れた人じゃないと目的の情報を探しにくい)
・TCPi(The Pokemon Company International)と連携が取れてない
・TCPIでは出てるアナウンス内容を出さない
・公式所属の実況解説では試合内容を十分に解説できない
・日本でのデジタルゲーム化の方針が見えない
・プレイヤーインタビューと新弾発売前の内容紹介以外に、慣れてきたプレイヤーにとって役に立つコンテンツが少ない



・トレーナーズウェブサイトが使いづらい(サイトリニューアルしても目的のコンテンツまでの導線が変わってない)

再三言ってる気がするけど自分の中ではポケモンカードを始めた時からずっと使いにくいです。
イベント検索、カード検索へはメニューバーからすぐ飛べますが、それ以外のこと、
例えばシティリーグやトレーナーズリーグで獲得できるポイント数と景品について調べたいときや、ポケカ四天王が考えたデッキレシピについて知りたいとき(お知らせで探そうにもカテゴリ分けがどれになるかわからないし、スマホから探そうとするとスクロールと読み込みボタンを何度も押さないといけない)は、
目的のコンテンツの場所がある程度わかっていないと、どこにあるのかわかりません。サイトマップもあまりサイトマップとして使えないので、せめてトレーナーズウェブサイト内での検索機能を実装して欲しいです。


・TCPi(The Pokemon Company International)と連携が取れてない

TCPIは海外におけるポケモン公式のことです。
(正確にはアジア以外の地域でのコンテンツ管理をしており、毎年のWCSを主催しています。)
https://www.pokemon.com/us/about-pokemon/

海外ではポケモンカードのパックやスターターの発売の仕方や中身が異なっており、日本で発売された数パック分の内容が、1パック(10枚入り)に入っていたり、日本で発売されないスターター(ボルトロスGX,トルネロスGX,ライコウGXとか)や、SRのカードが入ったセット(diarynoteだと画像が見にくいのでamazonのURL貼っておきます)が売っていたりします。
https://www.amazon.co.jp/Pokemon-Shining-Legends-Zoroark-Collectible/dp/B074NCCVSP

連携というのは、海外でのパックの内容は4+と5M,5Sのように日本で発売されたパック2つ(同時発売があるときは3つ)分で、数カ月間隔で日本で発売されていたので、
日本で新弾発売×2→海外で2つ分収録したパック発売→日本で新弾発売×2→…
の形式で、海外で発売されてから日本でも発売されるようになっていましたが、
月一で新弾が発売されるようになり、日本で新弾が出るまでの間隔が短くなってしまったため、海外でパック収録される前にさらに次の弾が発売されるようになってしまい、海外と日本とで使えるカードが大きく変わるようになってしまいました。

具体的には、WCS2019が開催されたとき、日本では8/19時点でSM11b(ドリームリーグ)まで発売されていましたが、海外ではUnified Minds(日本で言うところのミラクルツイン、ジージーエンド、スカイレジェンドの一部のカード、エーフィ&デオキシススターター、ブラッキー&ダークライスターター、が収録されています)までしか発売されていないので、リミックスバウトに収録されているグレートキャッチャーが使用できず、カスタムキャッチャーでしかベンチのポケモンを呼び出せないカードプールでの大会となっていました。

それだけではなく、世界大会の出場権利を獲得するための大会においても、前述の発売ペースの影響で日本と海外とで使用できるカードの種類が異なってしまっています。
例えば2017シーズンに至っては、海外はXY6以降~最新のSMまで(たしかSM3+あたりまでだった気がする)に対して日本はXY1~最新のSMまでだったため、当時海外ではスタンダードレギュレーションからなくなっていたオーロットやガマゲロゲ、よるのこうしんも日本の大会では考えないといけないのに、海外ではその必要がないというのは、同じ世界大会を目指す以上不公平ではないかと思います。

他にもプレイヤーに対するお知らせの面での連携の取れてなさも見て取れます。
直近では、ポケモンワールドチャンピオンシップス2020中止のお知らせについて、公式から案内が出ましたが(4/3)、https://www.pokemon-card.com/info/2020/20200403_002347.html
TCPiでは3/31時点で中止のお知らせを出しています。
https://www.pokemon.com/us/pokemon-news/2020-pokemon-championship-series-canceled/
世界大会を運営しているのはTCPiなので、先にこちらから世界大会中止のお知らせが出るのはわかりますが、そのことを日本向けにアナウンスするまで何日かかかっているのはいかがなものだろうかと思います。(事前に共有してTCPiのアナウンス直後に日本での声明文を出すとか)
ちなみに日本のお知らせではCSPの繰越については触れられていませんが、TCPiでは上記のお知らせ中に”Any points earned up to this point for the current Championship Series will roll over to the 2021 Play! Pokémon Championship Series."
とあるように、2020シーズンで獲得したポイントが2021シーズンに繰り越せることが明言されています。日本でも早くCSPについて説明があるといいですね。

これらに加えてもう1つ、国内と海外とで禁止カードの違いがあります。
国内での禁止カード一覧は「レギュレーション」内にありますが、
https://www.pokemon-card.com/rules/regulation/#extra
海外のExpand(日本におけるエクストラ)ではこれらに加えて、時のパズルやオカルトマニア、ルザミーネ等も禁止されています。
https://www.pokemon.com/us/pokemon-tcg-banned-card-list/

同じ禁止カードでも禁止になるタイミングは異なっており、大抵は海外で禁止になった後で日本も禁止になっています。(パックの発売時期の関係上、しまめぐりのあかしに至っては発売前に禁止されることになってしまいました)

同じカードゲームなのに、国内外で使用カード、禁止カードが異なるというのはおかしな状況だと思います。一番の大型大会であるWCSをTCPiが主催している以上、そちらのパック販売やルールになるべく合わせられるようにポケモン公式が連携して欲しいです。


・TCPIでは出てるアナウンス内容を出さない

ここ最近で一番不満に思っているし怒っていること。
新しくソード・シールドシリーズが始まるにおいて、TCPiではこのシリーズからの変更点についてお知らせしていますが、
https://www.pokemon.com/us/pokemon-news/changes-coming-to-the-pokemon-tcg-with-sword-shield/
日本では同内容のお知らせを出していません。
とても重要な変更なので、Google翻訳のページ翻訳を使って各自確認して欲しいのですが、いくつかピックアップすると

・抵抗力が-30になる
・草弱点だった水タイプが電弱点になる(一部のポケモン)
・超弱点だった超タイプが悪弱点になる(一部のポケモン)
・闘弱点だった悪タイプが草弱点になる(一部のポケモン)
・フェアリータイプの支援はなくなり、ゲームでフェアリータイプだったポケモンは今後超タイプとして登場する(ピクシーなど)
・ゲームで毒タイプだったポケモンは超タイプから悪タイプになる
・フェアリーエネルギーは今の所は使えるが、将来は変更されるかもしれない
・今後は、「アララギ博士」、「プラターヌ博士」と同じ効果のカードを別名で出すことはせず、「博士の研究」を使っていく。今後マグノリア博士以外の博士の名前が右上に書かれたカードが出ても、それらは全て同じ「博士の研究」として扱う


といった点が挙げられます。
これらの変更について、トレーナーズウェブサイトでは全くお知らせがありません。(博士の研究、アララギ博士、プラターヌ博士がどれか1種類しかデッキに入れられないことについてのお知らせは出てた気がしますが、前述のトレーナーズウェブサイトの検索性の悪さから該当のお知らせを見つけられませんでした)

新シリーズでの変更点を全くお知らせせず、商品を発売していくだけの姿勢を見るとカードゲームを運営する気がないように思えてしまい、大きくやる気が削がれます。同じ内容のカードを収録するのに海外ではお知らせして日本ではお知らせしないというのは、全く意味がわからないです。プレイヤーのことが考えられておらず、カードでの売上を伸ばしたいだけで真面目にカードゲームでの運営をする気がないように感じてしまいます。


・公式所属の実況解説では試合内容を十分に解説できない

WCSの中継を見始めてから毎年思っていること。
ニコニコ生放送でカード部門の実況解説がありますが、ゲストに世界大会の出場者や、実力のある有名選手が来ないと、試合の展望やプレイヤーがどんな状況を目指してプレイしているのかまともに説明できていません。
例えば2019年のWCSジュニア部門の決勝のときに少しつけてみましたが、応援しているばかりで、試合自体の解説(どんなカードを引こうとしてプレイしているか、何を狙おうとしているか等)は全くせず、精神論的な応援の言葉ばかりが聞こえてきたのですぐに消してtwitchにしました。マスター部門の決勝はずっとtwitchで見ました。
それに加えて、プレイヤーに対してリスペクトのない発言や事前情報(過去の大型大会でどんな結果を残しているか、等)がなく、見ていられませんでした。wcsを見始めた2017年からずっとTCPiのtwitchの生放送(英語)を見ています。

twitchは画面も実況解説が話す内容も英語ですが、試合の合間に有名なデッキタイプの紹介、大型大会の上位入賞者のデッキレシピ公開など、便利な情報が流れてくる上に、ニコ生がtwitchの映像を使用している関係上、一番早い中継です。
英語ですが、カードのイラスト自体は日本と同じなので、盤面を見るだけで内容はわかります。


・日本でのデジタルゲーム化の方針が見えない

最近では、MTGA(MTGArena,PCで遊べるMTGです)の日本語対応や、デュエルマスターズや遊戯王のスマホアプリ化など、デジタルで遊べる環境が増えてきていますが、ポケモンカードに関してはその動きが全然見えません。(公式のバトルシュミレーターはXYで止まっています)
https://www.pokemon-card.com/about/battle/
海外向けにはPTCGO(PokemonTradingCardGameOnline,PCで遊べる)があり、デジタル環境でポケモンカードをしようとすると、これを使うしかありません。
PTCGOは海外のルール、パック発売に合わせているため、日本語化は難しいかもしれませんが、
この時勢に日本では母国語を使ったデジタル環境で遊ぶことができず、海外のものを使用するしかなく、今後の日本でのデジタルカード展開についての発表は全くない、というのはカードゲームの運営として信頼できません。


・プレイヤーインタビューと新弾発売前の内容紹介以外に、慣れてきたプレイヤーにとって役に立つコンテンツが少ない
トレーナーズウェブサイト以外に、youtubeにて公式チャンネルがありますが、プレイミスが多く対戦動画はあまり参考になりません。見るのは新カードの情報ぐらいです。
またトレーナーズウェブサイトでは、大会の上位入賞者のデッキレシピの公開やインタビューはありますが、それ以外のコンボ紹介やデッキ紹介は、中級者以上のプレイヤーにとってはあまり参考になるような内容ではありません(コンボと呼ぶには効果が薄い、違うカードを使った方がより強い、等)。
何度もTCPiと対比するのは気が引けますが、例えば次は海外の実力のあるプレイヤーがガラルタチフサグマデッキについて書いた記事です。
https://www.pokemon.com/us/strategy/galarian-obstagoon-earns-its-stripes-in-the-pokemon-tcg/
デッキレシピだけでなく、詳しい戦略や使う時の注意点、このデッキの対策方法まで書いてあります。
この他にも、WCS2019の各部門の振り返り記事(カラマネロがトップ8まで上がれなかった理由の考察もあります)
https://www.pokemon.com/us/play-pokemon/worlds/2019/tcg-recap/
など、明らかに日本と比べて記事の内容が違います。
コンテンツの内容的に、トレーナーズウェブサイト等は初心者をターゲットにしているのかもしれませんが、それにしても大型大会の分析記事など、プレイヤーが出しているものだけでなく、公式コンテンツからも色々出して欲しいです。


長々と書きましたが、個人的な不満をまとめると

・十分なアナウンスがされず、海外では公式発表されているが日本では不明、な情報が多い
・大会の中継配信は盤面の映像くらいしか価値がない
・有用なコンテンツが少なく、ユーザーの記事や動画を参考にしないと上達に繋がらない
・TCPiのサイトの方が同じ公式でも内容が充実しているので見習ってほしい

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